「公理」とは議論を行うための前提条件を指します。
今回おすすめするスタイルは、これです。
【What】議論スタイル
【Who】--
【Where】--
【When】--
【Why】議論を円滑に進める
【Need】--
【How】公理を設定して議論する
公理を説明するにあたり用語を説明します。
・主張・・・自分が言いたいこと
・根拠・・・主張の裏付け。データ
・論拠・・・主張と根拠(または事実)を結合させる
根拠が同じでも、論拠が異なるため、主張が異なる場合がある
「公理」とは議論を行うための前提条件を指します。
ここでいう「前提条件 」は、絶対に正しい必要はありません。 しかし議論中は公理に設定された内容を「絶対に正しい事」として扱います。
上記で根拠が同じでも主張が異なる場合があると紹介しましたが、これはお互いの公理が異なることから、主張が異なる結果になりました。
・A君の公理・・・警察は信用できない
・B君の公理・・・警察は信用できる
例えば「警察は信用できる」という公理を設定すると「自白は警察によって無理矢理引き出させた」という論拠は封じられ「彼は無罪だ」という主張はできなくなります。
<公理を設定する理由>
①○○が分からないから議論しても「意味がない」という状態を回避する
〈例〉
A君:来週の月曜日の遠足の予定を立てるために話合いをします。
B君:来週の月曜日限定のイベントには絶対参加したい。
C君:来週の月曜日は雨が降って、遠足が中止になるかもしれないから、話合いは意味がない
例ではC君が 「天気が分からないから議論しても意味がない」と主張して話合いの邪魔をしています。 しかし「来週の月曜日は晴れる」という公理を設定すれば、C君の発言を封じて話合いをすることができます。
②○○が分からないから議論しても「【その時】にならないと分からない」という状態を回避する
ここでいう「分かる」とは「正しい」ということではありません。「納得できる」という意味です。 「y=2x」という式があります。この式はxが分からないとyも分かりません。 ですが式を用意することで、【その時】になってxが分かると、yも導けるという状態が作られるので 納得はできると思います。 複数の公理(x)から結論(y)を決めて、このケースはこうするという式を用意しておけば、 それは結論と同等の意味を持ちます。
③議論を発展させることができる
議論Aをして結論Aがでたとします。(ここでいう結論Aは絶対に正しいわけではありません) しかし、次の議論Bをするためには必要な事です。 結論Aは間違っているかもしれませんが、議論Bの公理に結論Aを設定して議論を進めることができます。 科学的議論ではよくあることです。
【補足】
サピエンス全史では、この公理の設定を「虚構を共有する」と説いています。虚構とは、事実ではないことを事実のように組み立てることです。
ホモ・サピエンスは、虚構を共有して団結することができたからこそ、地球最強の存在になれたのです。
【参考文献】
( ゚◇゚)ノ またお会いしましょう